[02]
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主目次
電池液漏れ関連と落下損傷が主
信頼性の作り込みに長足の進歩
先月中旬('08/05)から大決戦に向けてハンドマイクばかり延べ70本前後の点検調整修理を行ったが、電子回路の信頼度としては非常に向上しており、電子部品の特性不良は見られなかったが、最大のトラブルは
アルカリ電池の液漏れ
障害と接触不良、次いでマイクの落下不良、マイクコネクターナットの弛緩脱落だった。
雨が掛かるとそれが回路部に流れ込んで不具合を起こすTOA製はゼロ!だった。他はUNIPEX=日本電音製。2社は嘗て並列の斡旋品だったが、極端に雨に弱いTOA製が陶太された模様。早い内なら分解して回路部を洗って乾燥させれば戻るのだが。
電池ホルダー=「電池パイプ」
Eリング=「Cワッシャー」
(「」=販社名称)
この原因なら、きちんと管理すれば不具合を更にひと桁以上減らせるはずだ。運用現場にこのページのような膨大なメンテマニュアルは要らない時代になった。
→[前回結果]
今回のトラブル処置作業内容は概ね以下の通り。
●電池の液漏れによる電極腐食、接触不良:(=液漏れは10件)
保管時に必ず電池ケース毎抜き出して分けて保管する
重心部に引き出しヒモを付けておくSee→右略図
●マイクコネクターの取り付けナット緩み、紛失(6台)
コネクターが落ちていたら、分解して組み立て直し。
ボンドなどで仮止めしておく
気付いたら締める
製造会社から補修部品として買う。
(販売代理店では取り合わなかった)
●マイクコネクターのピンがナマって接触不良(5台)
清拭と、割ピンに小ドライバーを挟んで若干拡げて接触力を回復させる
拡げすぎるとピンが折れる
。加減が重要。(材質そのものに問題)
●ワイヤレスマイクの落下(3台)
立てたハンドスピーカの上にマイクを乗せて落下し、コンクリートなど堅いものに当たりケースなどが折損・破損、接触不良を起こす。→バラバラで修理お手上げ!
●基板を結ぶ内部配線の折損1
ハンダ直後で撚り線が折損。車載などで長期に共振振動か?
ハンダ付けして復旧
●有線マイクネジ止め部折損1
テープで仮止め。(接着代少なく接着修理困難)
●マイク音量ダイヤルの止めねじ脱落1
分解して脱落ネジを取り付けて組み立て直し。
●借用時から働かないとして数本のワイヤレスマイクが取り除かれていた。
この受信部をみるとチャンネル切換部があるから、チャンネル設定が違うマイクが混じって使えなかった疑いがある。
カード1枚の簡易マニュアル添付と、マイク&スピーカアンプの1対1対応表示が必要
だ
●マイクとスピーカーの組み合わせがバラけやすいので、合わせマークが必要。
所有のトラブルになりやすい。
但し、言論活動について警察が非常に敵視しており、尾行して録音したり、因縁を付けて弾圧を策しているので、不当な家宅捜索などの波及防止に、固有の団体名など余分な表示は避けた方が良い。数年前にも候補者の街頭演説に対する録音・監視を発見して断固抗議したら必死に走って逃げたが、もっと悪質な公安警官だと自分の違法行為を棚に上げてあべこべに公務執行妨害など刑事事件をでっちあげる危険がある。
●電池ホルダー(電池パイプ)への極性表示と、取り出しヒモ取り付けは全数に行った。
アルカリ電池の液漏れ対策として活用し、電池を別保存にして貰えればトラブルは激減するのだが………。
今回は、電池ホルダーのスプリング電極が赤錆になるまで放置した極端なものは無かった。
(前々回は5台ほどバネ電極を交換している。最近は保管扱いが良くなっている)
●マイク用電池はマンガン電池で可。∵液漏れ不良が起こりにくく安価
●マイクスイッチ断の厳重確認要す。室内会話を放送してしまうが、結構切り忘れが多い。
○平衡型マイクは通常の片極性用ジャックでは片線が浮いてしまって動作できない。丁寧なアンプではジャックだけは3極用を使って差し支えなくしているのだが、近年は手抜き品が増えて動作しないものもある。特にモノラルの標準プラグとミニプラグの変換アダプターを使うと遮断されてしまう。
近年の平衡型マイクでは片線をジャンパー線で接地していて、平衡動作が必要なユーザーが自分でジャンパー線を切断して使う様になっているのだが、間違えた組合せで配られると動作しないからマイクプラグ内で中心側ではない導体をジャンパー線で接地する必要がある。特殊な配線のある舞台などを除けば概ね拡声器用マイクに平衡動作は不要なので、トラブル回避に接地ジャンパー線は切断しない方が良い。今は携帯基地局付近など強電界地点での電波妨害抑止にプラグ直前にフェライトコアを付ける必要の方が大きい。
[ハンドマイク整列!]
点検整備中のハンドマイク。扱った中にTOA機は既に1台も無かった。元々は両者並行斡旋品だったのだが。'08/05
2008/06/23 00:55
●出た〜〜!赤錆ハンドマイク!
<09/04>
●補修部品対応は大幅改善か?
各地の営業所で対応に
●音源にmp3プレーヤーはいかが?
量販店目玉や秋葉原店頭山盛り販売
アルカリ電池の液漏れで腐蝕折損して
いた電池ホルダー電極バネ
久し振りに整備水準の極端に酷いハンドマイクに遭遇した。電池の液漏れで強い腐蝕液がそこら中、ホーン・ドライバーにまでこびり付いて、電池ホルダーのバネ5個全部を鉄錆が被い、うち3本が折損、接触極側にも腐蝕化合物で1mm以上盛り上がっていて、マイクロフォンはプラスティック・ケースにヒビが入り、ネジ止め柱が折損、VRダイアルの1.7φ止めネジが行方不明、マイクコンセントのピンが曲がって緩んで接触不良、電池ホルダー(部品名:電池パイプ)紛失、蝶番部品Eリング行方不明、蝶番ピン腐蝕肥大、組立ネジ多数腐蝕、といった満身創痍状態で、ビス頭に良く嵌合するドライバーを当ててハンマーで強く衝撃を与え続けてようやく分解できるなど、 廃棄決定しかねない限界状態のものだった。
ドライバーは先端形状のしっかりしたものでないと錆び付きネジを回せない。かってはセブンイレブンの8本組みが先端の噛み合わせが良かったから出先での応急修理でもコンビニで買えば良かったのだが、最近のセットは先端角がネジに合わず、品質が落ちてネジ頭を噛むようになったり、ふにゃりと曲がったりして危なっかしくて仕事には使えなくなったから、錆びつき品の分解には本格的なドライバーを持参して使うほかなくなった。 僅かなコストダウンで品質を大きく落としては何にもならないだろうに。当方には無用の携帯ドライバーセットが増えなくなって良かったが、。
多くのハンドマイクは
前述'08/05の一斉整備
(
写真参照
)で手入れをしていたものが回ってきていたので電池の点検と接点清拭程度で動作確認をしてOKとなった。新たに電池ホルダーに取り出しヒモを付けたのは4台で済んだ。
UNI-PEX製には水の進入を防ぐ「防水パッキング」があり回路部への浸水が非常に少なくなっているから、
TOA製のように天井にあるVR取付板の両側から雨が進入して音が停まる(※)
様な極端な現象は起こりにくい。同じ斡旋紹介製品でありながらこの10年余でTOA製が淘汰されて日本電音UNI-PEX製ばかりになったのも無理がない。選挙など1〜2年に1度で、その間は死蔵だから少し古くなれば酸性雨で音が停まった時点で故障廃棄とされてたちまちに無くなり、一方Uni-Pex組は接触不良ながら生きていれば修理はされなくても騙し騙し使われて、結果的に全面切換されてしまう。
●補修部品対応は大幅改善か?
<2>
10年ほど前に車載パワーアンプやハンドマイクの補修部品を販社代理店に頼んだのだが、まるきり断られて、かなり古いものだから買い換えてくれと端にも引っかけられなかった。そこで販社東京営業所に電話したが機器内部の知識が足らずにちんぷんかんぷんでまるでラチが明かず、大阪枚方の本社工場のサーヴィス直に話を持ち込んで補修部品を分けてもらっていた。それも伝票は東京営業所から代理店、団体東京中央を介して地域組織から担当現場へと何重もの遠回りになってしまった。それが10年経過して補修部品在庫が尽きて再び本社工場に電話したら今度は「補修部品は各営業所に在庫して対応している。工場は生産ロット次第で部品在庫が常にある訳じゃない」ということで、営業所に相談することになった。現在の生産体制はJIT(ジャストインタイム)方式に切り替えられているだろうから、工場に余分な部品在庫がほとんどないのはその通りで、各修理センターに補修部品を置くようになったのだろう。製造会社である
日本電音の公式サイト
をのぞくと、この間 ISO-9001認証を取っている様だから、そのデータに基づいて大幅な品質向上を実現したということだ。不良が発生すると作業者個人名まで辿って原因追求できる厳密な管理水準なので、個人追及ではない対策が採られると作業者の熟練と相俟って製造品質が大きく向上する。
当サイトの修理実績ページでは、1台のアンプでハンダ付け忘れ2個所、イモハンダ不良2個所、B級バイアス値不適とか、工業製品としては考えがたい雑な品質の製品で、そのままでは到底使いこなせないと思って、詳細の整備マニュアルを作成したのだが、近年の製品は接触部清拭など周辺整備だけで済むほど品質が安定してきている。その辺は30年間余の改善の成果だろう。手慣れた回路組立外注を使い、一斉選挙毎の好い加減なアルバイト採用はやめたことも考えられる。補修部品発注にあたり下記のような「組立構造図」で確認が求められて発注エラーが起こり難くなっている。これは嘗てのユーザ放置体制とはまるで天と地だ(W。10年前はあまりに錯綜して分かりにくい
NB-1502車載PA回路図
を自分で引き直してしまったが、図も良くなったのだろうか?
●音源にmp3プレーヤーはいかが?
<3>
宣伝カーの宣伝行動では、ナマ音声だけでは回りきれないので、連続繰り返し機能のあるカセットデッキ装着のオプションが準備されている。だが、このカセットデッキのゴムベルトが数年で劣化してスリップするようになり、補修部品が入手出来ないのと、初期製品はシャーーーというヒス・ノイズレベルが大きくてあまり使いたくない水準である。そこでMDプレーヤーをAUXに繋いで流すようになったが、既にMDデッキはメモリー・ウォークマン:ipod=mp3プレーヤに席巻されて過去の製品となっている。ところが音楽ソースに対するコピー禁止機能が求められて、使い勝手の良いmp3プレーヤーが\2500〜\1000程度で投げ売り状態になっている。また携帯電話にmp3プレーヤ機能を持つものがかなりある。だから、それを音源ソースに採用して、接続アダプターを介して携帯電話やmp3プレーヤーのイヤフォーン端子からAUX端子に繋げばよい。携帯電話は各社毎にアダプターが異なり一律では使えないが、mp3プレーヤーは小型標準ジャックが使えるものが多い。拡声アンプは標準ジャックなので「ミニジャック−標準プラグ変換アダプター」(\250.〜+ケーブル\400〜)を準備する。
[[mp3音楽プレーヤの利用法]]
→別紙[テープ代わりにメモリープレーヤを]へ
ついにデジタルアンプ化!
<4>
Uni-Pexの新製品カタログ('06年版)を眺めると、従前の倍出力の300Wと150W大容量メインアンプが効率の良いデジタルアンプ化されて旧型番NB-1502は出力75W×2のツインアンプだがそれにDを付した型番NB-1502D/NB-3002Dでリリースされている。標準品のPWM-LSIが幾つも出回っているから出力スイッチング素子を補強した大出力アンプが新製品として発売されるのは時間の問題と思っていたがようやくのデビューだ。熱損失耐量が同じなら、効率の良い方が大出力になるから、同じアンプケースで倍出力が可能になる。従前実効70%程度(Max.効率78%)のB級PPアンプから、実効効率90%程度に改善されると、出力150W時の損失が64W(=150W×(1−η)/η=150W×(100−70)/70)、この値が許容損失なら、効率90%で576W出力(=64W×η/(1−η))、85%で363W、80%で256W というわけだから、300W出力というのは放熱による最大定格としては若干軽めに定めていることになる。
[同一損失許容なら
P
2
=(1-η
1
)/(1−η
2
)×P
1
]
最初の製品で評価が決まってしまう傾向が強いから、パワーアンプとしては慎重に軽減定格でデビューというのは妥当な選択だ。「デジタルアンプはヤワだ」という誤った評判が拡がっては元も子もない。これで定着できれば下級品もデジタルアンプ(1ビットアンプ)化されていくし、本来の定格に戻されるだろう。大手家電は既に1ビットアンプ化を済ましているが、拡声器は畑違い製品だから新製品デビューに失敗して「石のアンプは音が硬い」伝説を定着させたトリオ・ケンウッドkkのHi-Fiトランシスタアンプの轍は踏まない方が良い。デジタルアンプ一般の使用実績では全国新幹線網用ATCを山陽新幹線350km/h運転許容に改良したATC-1Wでの軌道回路送出PWM式AFアンプなどとして永年の実績があり、HiFi用を除く一般家電音響製品もほぼデジタルアンプ化されていて既に特殊なものではない。
あと足らないのは、
<5>
あと足らないのは、
設営マニュアル
(例=ネットショップ販社公式サイト。販社も同じ問題意識の模様)、
整備マニュアル、
そして
現場での
操作マニュアルカード
だろう。
出力60W程度の小型アンプがダッシュボード上に設置されて太陽光で熱せられチリチリになって使われている(=エアーバッグが弾けると袋が切れて耐衝撃防御効果を無効にするか、袋に載ったアンプが飛んできて搭乗者をKO?)とか、地絡フューズ無しの推奨結線の再検討とか、イグニッションキー連動機能追加とか、ホーンドライバ保護のLPF問題、大型のハンドマイクでは、ワイヤレスマイク落下事故防止のフックやホルダー未装備とか、電池ケースの取り出しヒモ未追加とか、(主に雨天での)防滴不十分とか、現場での使用状況に合った細かな対応が足りていない。防災用などの小型ハンドマイクは既に防水仕様で、あれこれの注意喚起の必要性が薄いのかも知れないが、アルカリ電池の液漏れによる烈しい電極腐蝕は共通だから、整備不全は使用者の自己責任と突き放さず、特別の知識のない一般使用者が長期に使えるガイド情報は添付して貰いたい。ユーザーにはあまり気づかれなかったが、豪雨中の運用で回路基板に雨が掛かり動作が停止するTOA製ハンドマイクよりは水が進入しにくいことでUni-Pex製が生き残ってはきたが、防水構造としてはかなり危なっかしく、雨中の運用後は直ちに電池を抜いて水分を拭き取る必要があるくらい良く濡れて、実態はUni-Pex側も50歩100歩だったのだ。応援の学生がバイトして買って持ち込んだ「マイマイク」が豪雨で動作不能になって戻ってきたのを、続くビラ配布を終えて引き上げる夜までに分解・洗浄・乾燥させ必要な整備を行い完全復旧させて返したこともあった。そうした手荒い使用実態に合ったマニュアルと機器性能が求められている。加えてワイヤレス型を「マイマイク」として手を出せるくらいの実入手価格にして欲しいが、自公民などに拠る選挙期間中のハンドマイク宣伝禁止法でその需要が減って当面無意味になったかもしれない。若年層がビラを読まなくなった状況に合わせて日常的にハンドマイク宣伝をする方針が出されて実践されれば需要は復旧するのだろうが、ビラ配布さえ刑事罰で抑制を図る口封じ政治弾圧路線が改まらない限りはどんどん北朝鮮−ミャンマー型になって自由な言論に猿ぐつわが噛まされる。拡声器などの宣伝機材は「政権転覆の凶器」扱いになりつつある。
[参考資料]
ハンドマイク取扱カード
(版下原稿)
車載拡声器の取扱
(版下原稿)
車載拡声器整備記録
HANDAI社資料
2009/04/12 23:55
【今、TOAハンドマイクは】
<TOA>
現在売られているTOA製ハンドマイク(無歪30W、最大45W出力)は新設計されて操作パネルが側面になり、上面に貯まった雨水全部が回路に直接流れ込む構造ではなくなっている。陳列商品の内部を開けてみる訳にはいかないし、私の周辺では事実上陶太済みで今後の実運用実績は調べようがないが、極端な弱点は解消されて遜色なくなった可能性が強い。
また、拡声装置販売員の説明では「メンテ体制がTOAの方が多くてトラブルを持ち込みやすい。UNI-PEXはサービス拠点が少ないのが不安。街宣車の右翼さんなんかからクレームが来たら、少々無理な相談でも取り次いで処理して貰える方が安心だ」と言われ、ナルホドそういう見方も有るのかと苦笑。右翼団体を名乗っただけでかなりの威圧効果はある訳だ。メーカーに対応を引き継ぎたい気持ちも良く分かるが、街宣車の設備シェアから言えばUNI-PEXも対応に慣れているかも知れない。
右翼の街宣車と言ったらUNI-PEXの鋳造ホーンに、軍艦マーチで吹き飛ばしたホーンドライバーでガサ付いた酷い音で喚きまくるというのは定番だと思っていたのだが、無茶な使い方で壊したドライバーの修理を強面の「クレーム」として持ち込んでいたのだろうか?確かに
TOA製の車載アンプCA-60WX
ではPA部の低域遮断周波数が200Hz程度に設定されていたが1段20dB/dec.では卓効と言うわけではなく、気休め程度と思っていたが、ホーンドライバー破損防止にはギリギリ効いているのかもしれない。しかしメカ系での音の歪みを考えたら
試作LPFの2段40dB/dec.
〜3段60dB/dec.程度の遮断特性は欲しいところだ。このフィルターは一般人の耳では効果が良く判らないから辛い。UNI-PEXの車載拡声器にはスピーチ・モードが有ってそこで低域周波数遮断をしていたが、音楽再生では低音部カットの音質が気に入らず、フラットモードでフルパワーを投入してドライバーを壊すのだろう。弁士が車外に居ての宣伝の音声だけではハウリングの制限でそんな破壊的現象はまず起こさない。
だが、高価な「マイハンドマイク」を短命で廃棄した悔しい記憶は抜けないから、その人達はTOA製には戻らない。10年余昔に同時期購入のUNI-PEX製は曲がりなりにも働いているのだから、余程の好条件を提示して斡旋し、読まれる日常保守マニュアル添付でもない限り回復は無理だろう。また、あの街宣車ではどうなのだろうか?概ね経年で酷い音になっている様に見えるが、右翼にはスポンサーも多くて買い換えに慣れて「消耗品の寿命」と理解して使っているのかも知れない。
2009/05/03 01:55
【なぜか送信アンテナ折損】 <ANT>
ワイヤレス式のハンドマイクが働かないというのでザッと眺めると、マイクと本体のスイッチは入り、パイロットランプは点灯し、サーーーっという暗雑音がかすかに聞こえる。しかしマイクの尻尾(送信アンテナワイヤ)が根本から折れて無くなっている。おそらくこれで電波が弱すぎるからだ!と思いボリュームつまみを最大利得にして音声テストすると小さな音で聞こえる。ビニール線約30cmの1端の被覆を剥いてアンテナ止めネジを緩めて端子版に銅線部を挟んでテストすると正常動作する。アンテナ線を復旧すれば直るはず。「+」ネジではなく6方向の溝に加え中心にボッチがあって「−」ドライバーも使えなくした特殊仕様ビスだが、時計用ドライバーを当てて無理矢理緩める。フィールドのメンテを無理矢理妨害するだけの愚策で、メインアンプに日本では製造販売メーカーのない「サブミニDIN10ピンコネクター」を採用するのと同列の愚行である。行政指導の7年間だけ補修部品を在庫し、以降の補修はシステム全体の買い換えを求めるという阿漕なやり方は止めてもらいたいが、松下通信製も同様の特殊部品が使われていて困ったモノだ。
そこでアンテナ基部ビニールカバーを全部切り取り、ここにワイヤーを半田付けすることにした。この手のアンテナ線折損不良は数回経験しているが、どうして根本から切れてしまうのだろうか?マイクで喋りながら必死にアンテナ線を引っ張って切ってしまう様なのだ。宣伝カーのマイクケーブルと同じ現象を起こしている。
しかし出先で半田ごてが無く、自動車用のバッテリーと、鰐口付き電源引き出しコードと、半田と短い鉛筆があったので、鉛筆の両端を削って芯を出し、鰐口の片極をアンテナとり付け端子へ、もう片極を鉛筆の尻側に挟んで半田したい部分へ接触させると鉛筆の芯が灼熱して半田を融かし半田上げ完了。若干凸凹であるが応急としてはやむを得ず。
【連絡便で修理体制確立】 <M>
話を聞くと、最近は団体内の連絡便を通じて取引ルートで業者に修理依頼できる体制になっているそうだが、取次ぎ段階が多くて時間を食ってしまい修理上がりの時期が確定しないので不便な様である。まして友誼団体だともう1〜2段繋がなければならなくて、なるべく直ぐに使いたいと。ついでに修理費もあまり出したくない(笑)。
業者側も修理センターを公式に立ち上げればよいものをと思うが、現状では営業所に直接連絡を取って修理依頼している。大手家電メーカのような個々対応はなかなか難しいのかも知れない。
必要日数は別として、機材修理が日常の連絡便にちゃんと乗るというのは実務的には大きい進歩である。精神論と念力では機材のメンテは出来ないのだから本番2〜3ヶ月前には点検修理勧告を出して不具合品の補修を斡旋するのは購入斡旋に当然に付属する必須の作業なのだ。もっと早く手を打っていたらTOA製全滅の事態は避けられたはず。TOAの設計に荒天対応が決定的に欠けて生じた差ではあるが、長期間経過で故障品としてとうに廃棄処理されているだろうし高価な機材管理としては大変もったいなかった。
【やめて!電池1個逆挿入】 <Rev>
時々、10個の乾電池のうち1個だけ逆向きにしているハンドマイクに遭遇。エラーにしては2個単位ではなく1個というのが理解できず長らく謎の現象だったのだが、ハンドマイク宣伝から帰って上がりの人が乾電池を1個ひっくり返すのを発見!なんのおまじない?と聞くと、「乾電池は1個ひっくり返して仕舞っておく物だ」と解説されて、ようやく誤情報の源に気付いた。乾電池2個使用の懐中電灯をリュックに詰めて持ち歩く際に誤ってスイッチが入っても電池を消耗させないための工夫だ。それを電池10個の場合にも機械的に適用して1個だけ引っくり返していたのだ。それでは逆方向の電池1個を壊してしまいかねない。その目的なら丁度半分の5個を逆極性にする必要がある。収納時には電池ケースごと抜き出して液漏れ腐蝕故障を回避することの方が適切だろう。それと、
ワイヤレスマイクのスイッチの切り忘れは、室内の状況を数10m四方に放送
してしまう。くれぐれも確認を。
【欲しい改良】 <Next>
ハンドマイクは結果としてTOA製が全滅しUNI-PEX製が席巻したのであるが、使う立場で見れば改良要求はいくつもある。………といっても主にマイクロフォン絡みではあるが。
まずは安価なワイヤレスマイクが欲しい。単一指向性であることは勿論だ。現状ではかなりの値段差があるから「マイマイク」は安価な有線式が多く、しかも無指向性でハウリング回避操作が操作ができない。TOAが巻き返すとしたら有線式の値段で単一指向性マイクでワイヤレス式を出し、荒天に極端には弱くなくなったことをアピールすることだ。実際には微妙な差なのに想定外の荒天で結果的に信頼性の大差になった訳だから。会社の規模からすれば充分可能ではないか?
有線マイク式は、無指向性マイクで、しかもコードが短いからハウリングを起こしやすくて使いにくい。マイクの手元スイッチは(電源スイッチではなく)単なるマイクスイッチで良いから長いコードを使えるようにして欲しい。
現在、マイクジャックがあるが、感度が低くて標準的な感度のマイクロフォンには使えない。マイクインピーダンス600Ωを10kΩに切り替えてもほとんど効かないのだ。ここが適正レベルならここに宣伝カー用の単一指向性ダイナミック・マイクロフォンを挿して使えば解消するのだが、どういう信号レベル設計になっているのだろうか?テープレコーダなどライン出力からの入力が前提なのだろうか?
また付属マイクはなぜかネジ止め柱がよく破断している。落下等何らかの衝撃で根本から破断するようなのだ。接着剤で仮止めするが、強度は期待できないので見てくれの悪くない「養生テープ」などで巻いて、更に接着剤が硬化するまでは何重にも輪ゴムや紐で雁字搦めにして固めているが、あれは古くなって材質が脆くなったものなのか?柱の根本が急峻に過ぎて破断しやすいのだろうか?
もう少ししっかりしたマイクを使えるようにして欲しい。かってUNI-PEXは宣伝カー用には定価\1万、\4万、\7千と3種の単一指向性ダイナミックマイクロフォンを用意していた。このレベルのマイクをハンドマイクにも使えるようにして欲しいのだ。古く汚れて働かないかっての高級マイクを貰ってきて修理・清掃、折損したケーブルを購入したり組み立てたりして拡声器には使えるようにしたが、現在利用者が多く、単一指向性マイクを使いたいハンドマイクにはレベルが合わず残念ながら使えない。大出力の乳母車・カート式でホーン開口径600mmもあれば音は良いが気後れして使う人は極めて少ないのが現状だ。しかし駅頭など喧騒な場所で瞬時出力定格30W、実質20Wそこそこでは音の歪が気になって話にならないのだが・・・・、取り敢えずは「ハンドマイク」で慣れてもらう。(にわか弁士のケーブルを折ってしまうほどの激しい緊張は理解するけれど、必要な性能の機材は使って欲しい)
加えれば、安定した「マイクホルダー」を何とかして欲しい。地面に立てたハンドマイクの上にワイヤレスマイクを置いて落下して地面のアスファルトに衝撃!バラバラになって修理不能というワイヤレスマイクが実に多いのだ。落下しない、衝撃しないマイクホルダーが是非欲しい。
2009/05/16 19:55
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UNI-PEX TR920ハンドマイク組立構造図
<11>
UNI-PEX NB-1502車載ブースターアンプ回路図
<12>
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