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主目次

●テープ代わりにメモリープレーヤを
   mp3プレーヤーは安価高安定音源

mp3プレーヤ  宣伝はナマ音声で!という方針はさておき、様々の事情で録音ソースを使う場合に現状で最も安価で簡便なmp3プレーヤ(メモリー・プレーヤ、Degital Music Player)の使用法について整理します。

 ほとんどのパソコンには音声のデジタル信号化機能があり、音声ファイルとしてmp3プレーヤに転送すれば安価で可動部のない安定した音源になり、結構な値段で劣化も激しいテーププレーヤやMDプレーヤーに代わって利用できます。(右写真参照。緊急にはノートパソコン自体を拡声器音源にすることも可能)

 手順としては、
●車載使用可能プレーヤと機能選定
●アナウンスやテープなど音源のデジタルファイル化
   ファイルの転送・コピー、
●拡声アンプへの接続、充電・スペア
等の準備作業について述べます。尚「mp3」というのは代表的なデジタル音声ファイルの形式名で、Windowsシステムではファイル名末尾の拡張子部分が「.mp3」となっていますが、Windowsパソコンがその付属ソフト「サウンド・レコーダ」で作成する音声ファイルは「.wma」です。大抵はmp3プレーヤーでそのまま再生可能ですが、ダメだった場合はファイル変換ソフトを捜してください。

車載使用可能プレーヤと機能選定

 デジタル音声プレーヤとしては、ICレコーダ、メモリー・ウォークマン、デジタル携帯音楽プレーヤなどと呼ばれるものが原理的には使えるはずですが、入出力部を敢えて専用品として専用アクセサリー購入を求めて標準的ミニプラグ・ジャックを使用不能としたり流用不能としているSONY製品の様なコンセプトのものもあり、その一般的入手価格としては\10000〜\30000、入力アクセサリーも\1000〜\2000して、テーププレーヤー以上に高価なので、流用なら使うけれど敢えて購入するのはもったいないとか、汎用しようには耐えられない機種がありそれは除外します。
 ICレコーダで、標準的な出力ジャック装備か、デジタルファイル出力の得られるものであれば可、利用できます。(手許の「ipod」\17,800.では繰り返し指定が「1曲」と「すべて」が選択でき、音声データを選んで「1曲繰り返し」を設定すれば使用可能)。携帯電話で音楽プレーヤ機能を持つ機種も多数有りますが、採用できる条件は外部出力が汎用プラグから行えることとソースを自由に転送できることですが、使い勝手は良くありませんので避けた方が良いでしょう。手持ちの携帯電話を確かめると、\500程度のイヤフォーンアダプターを取り付ければ出力側は解決できますが、入力側は専用アダプターを必要として、有料サイトからのダウンロードのみで、メール添付ファイルでは受信時に削除され、直接コピーでは働かないという完全に囲い込まれて「ソフトを買わせる道具」に特化されているため使えませんでした。(但し写真ファイルだけはフリーです。リンク先写真は携帯電話カメラでの撮影。音声ファイルも同じ扱いにして欲しいものです。)
 SONYは音源ソフトの著作権保護を最優先させて、コピーされやすいファイル形式を嫌っての様々のハードルを設けたことでメーカーとして築いた「メモリーウォークマン」という製品コンセプトをipodに奪われた上、あれが出来ないこれが出来ないの雁字搦めの使い勝手で不評を買うものになっています。(SONY機には、.wmaファイルの記録は出来ても再生できない旨のQ&Aが公表されていますし、出力が特殊プラグですから使えません)
 単なるデジタルファイル再生機としては\1000+単4電池(写真右上丸型)とか、\1280+メモリーμSD時価\500(写真中央上金色角形)とか1桁安価なものがスーパー系電気店(ION)や秋葉原(千石)などで売られていました。共にイヤフォーンとUSBケーブルは付属していて、全体の値段でイヤフォン+USBケーブルを購入するより安価という驚くべき状態です。
 電池は交換すれば即動作できる外部電池式が望ましいのですが、USBからの充電しか出来ず、充電中は動作しないものでも連続動作時間が5時間〜8時間有るようで、準備作業として意識して充電して置けば使えますし、安価なのでスペアを準備しても良いでしょう。
 最悪事態ではノートパソコンのイヤフォーン端子から音声出力を得られますが、電池の寿命は機種により1時間〜8時間程度で多くの場合充電が問題ですが、充電中動作が可能ですから車載の100Vインバータがあればmp3プレーヤとしても流用できます。
 これに録音用にはマイクロフォンと、必要ならマイクとPCを繋ぐ標準−ミニ変換プラグ、ミニ中継プラグ、ミニ接続ケーブルがあれば録音作業可能、再生は、メモリープレーヤと拡声アンプを繋ぐミニケーブルとミニー標準変換プラグ、必要に応じて電池やインバータなどの電源を準備すれば動作できます。

【[音声のデジタル・ファイル化]】

 音声のデジタルファイル化は簡易にはパソコンのマイク端子から添付ソフトで音声を取り込んでファイル化します。多くのmp3プレーヤーではパソコンで作成したファイル形式のままで再生可能でありファイル形式の変換は無用です。
 Windowsでのデジタル音声ファイル作成手順は以下の通りです。

録音レベル設定

[マイクロフォン感度自動設定]
マイクロフォンの感度設定には「音声認識」機能に付属の自動レベル設定機能を利用できます。画面表示の例文をアナウンサーが読み上げて、それがパソコンに認識されるとレベル設定出来ています。操作手順は
パソコン画面の「スタート」→「総てのプログラム」→「アクセサリ」→「音声認識」と左クリックして音声認識ソフトを起動します。 そのソフトを右クリックするとメニューが表示されるので「構成」をクリックすると→
「マイクをセットアップ」→「マイク種類選択」(ヘッドセット型で可)→「次へ」「次へ」→表示メッセージを読み上げて、PCに認識出来たら「次へ」を左クリック、「完了しました」という表示を確認して「完了」をクリックすれば感度設定完了です。音声認識の閉じるボタン(×)をクリックしてください。
 「マイクのセットアップ」を行う別の操作は[スタート]→[コントロールパネル]→[サウンド]→[録音タグ]→[構成ボタン]でメニューを表示し、2行目の[マイクセットアップ]をクリックしても設定可能です。

[テープやMDのレベル設定]

 テープレコーダなど各種音響機器から入力してデジタルファイル化する場合の自動レベル設定機能は有りませんので、CDソースのファイルなどを基準に採って、何度かソースからの録音を繰り返して現物合わせをすることになります。
 レベル設定は、右クリックで[スタート]→[コントロールパネル]→[サウンド](Vista)→[録音タグ]→[マイクロフォン/他]→[プロパティー]→[レベルタグ]→[マイクブーストを0dBに設定]&[マイクレベルを10%〜30%]として録音テストして、再生レベルが適切になるまで録音レベル再設定を繰り返します。CD並の大変広いダイナミックレンジがあるので、飽和さえしていなければ大抵使えますが、他の音源とのレベル差が大きいと使いにくいのでそこそこに調整して下さい。

サウンド・レコーダ

 音声デジタルファイル化記録ソフト「サウンド・レコーダ」はパソコン画面の「スタート」→「総てのプログラム」→「アクセサリ」→「サウンド・レコーダ」とクリックして起動します。

 起動したら左側が起動停止ボタン、中央〜右側が録音時間[分:秒]とレベル表示となっていて、起動停止ボタンを押すと録音開始、もう一度押すと録音一時停止となり、更に押すと録音再開、再度押すと一時停止して、左下に記録ドライブとホルダー選択ボタン、上段で記録ファイル名を尋ねて来ます。
 記録レベル表示が赤色までは振れない様に録音して下さい。

 音声ファイルとして記録する場合は、左下の記録ドライブとホルダー選択ボタンで記録パスを指定し、上段の入力枠で記録ファイル名アルファベット、数字、漢字で指定して、拡張子「.wma」の音声ファイルとして記録します。記録パスを指定しなかった場合の記録場所は各人使用領域の「My Document」(Vista)、「Document」(XP)が標準です。記録位置が迷子になったらスタート右クリックの検索でドキュメント内をサーチして捜して下さい。HDドライブ全体(C:、D:など)を丸ごとサーチしても数10秒で捜せます。

サウンドレコーダのHelp(?)に拠れば………
マイクロフォンのプラグをパソコンのマイクジャックに挿入し、機器の出力レベルに合わせて
  • [スタート] ボタン、[コントロール パネル]、(注:-XP機の場合)[ハードウェアとサウンド]、[オーディオ デバイスの管理] の順にクリックして、[録音] タブをクリックします。
  • [ライン入力]、あるいは使用する別のライン入力またはデバイスの名前をクリックして、[既定に設定] をクリックします。
  • [プロパティ]、[レベル] タブの順にクリックして、音量スライダを右にドラッグして録音の音量を上げ、[OK] をクリックします。
  • [サウンド] ダイアログ ボックスで、[OK] をクリックします。
となっていますが、我が家のVista PCには2台とも[ハードウェアとサウンド]というアイコンが存在しません。Vistaでは[スタート]の[コントロールパネル]の[サウンド]アイコンをクリックして[録音]タグをクリックする前述の操作を行います。この相違はXPでの操作解説のままに十分な確認をせずそのままVista機にも搭載されたものでしょう。

【代用マイク】
 サウンドレコーダ動作試験にはマイクロフォンの接続が必須ですが、手持ちが無ければダイナミック型のイヤフォーン、ヘッドフォーンで代用して試験できます。パソコン接続のため標準のミニプラグであることが条件。実験には充分使えます。一般家庭では備えていないとか、宣伝カー用の標準ジャックのマイクしか無くて接続できないのが普通でしょう。実験で利用の見込みが立ってから本番用の必要資材を揃えれば良いでしょう。

試聴再生

 音声デジタルファイルを記録したホルダーをエクスプローラで開き、記録した音声ファイルをダブルクリックするとWindows Media Playerが起動して再生し始めます。
この時、繰り返しボタンをクリックすると無限に再生を繰り返します。
パソコンのイヤフォーンジャックにミニプラグを挿すと音声の出力先が切り替わって、イヤフォーンや拡声アンプのケーブルに出力されるようになります。

ファイル・コピー

 USBポートによるメモリープレーヤにコピーするには直接コピー法と、取扱ソフトに拠り演奏指示ファイルも作成して一緒に転送する方法の2通りあります。直接コピー法ではメモリープレーヤが増設外部ハードディスクとして認識されますので、ここに作成したデジタル音声ファイルを必要個数コピーして下さい。(SONY製品等では、直接コピーできても再生出来ないようになっていますから、この方法は使えません。)
 音楽取扱ソフトに拠る場合は、当該ソフトの取扱説明書を参照して下さい。「プレイリスト」という演奏指示ファイルで再生する音源ファイルを指定し繰り返しを設定出来るはず」です。

プレーヤ電池の充電

 単3単4電池式(SUM-3/SUM-4)なら使い捨てれば済んで5時間〜7時間くらいは動作できます。
 その場合、同寸法の充電電池であるニッケル水素電池やニッカド電池(ニッケルカドミウム電池)を使えることも多く、充電したスペアを持っていれば電池切れに対応出来ます。メモリー効果による充電容量減を抑えるため一旦全放電機能付き充電器の使用をお勧めします。ニッカド電池は特に酷く、ラジコン機動力用に使用の場合は毎回全放電してから充電するほどです。
 プレーヤー内に専用電池を内蔵する型の場合は、多くの場合、充電中は再生出来ませんので、充分充電して下さい。7時間〜10時間は働くはずですが、事前に動作時間を確かめて、短ければスペアを準備することになりますが、ipodはかなり長時間再生可能の様です。

拡声器での再生

 拡声器のAUX入力端子にプレーヤの出力を繋げば動作できます。拡声器は標準ジャック、プレーヤはミニジャックなので、ミニ・ケーブルと変換プラグが必要です。(変換プラグ\250.〜+ケーブル\400〜)
 思わぬ低域ノイズで高価なホーンスピーカ(ドライバーユニット)を破損する可能性が残るので、念のためアンプの動作モードを「スピーチ」として、ボリュームを最小位置にしてから拡声アンプとプレーヤの電源を入れて再生し、ボリュームを上げるようにして下さい。拡声アンプにホーンドライバー保護用のHPF(低域遮断フィルタ)が無いものもある様なので、安全側の操作をお願いします。

mp3プレーヤ例 mp3プレーヤ
 電池交換不能、充電式、繰返し不能、本体右はメモリ、1円玉、USBケーブル、 \1180+μSDメモリ−時価\500.〜\1,100.
※mp3プレーヤの選択
 宣伝カーによる宣伝行動では、ナマ音声だけでは回りきれないことがあるので、連続繰り返し機能のあるカセットデッキ装着のオプションが準備されていますし、マイクアンプ兼用という製品もあります。しかし、このカセットデッキにはゴムベルトが多用されていて数年で劣化してスリップするようになり、地方選挙2回ほどで補修部品保証期間を過ぎてしまい修理依頼も部品入手も次第に困難になっています。  加えてトランシスタなどバラ部品で構成している初期製品はシャーーーというヒス・ノイズレベルが大変大きくてあまり使いたくない水準の製品です。
 そこで近年は「MDプレーヤー」をAUXに繋いで流すようになりましたが、光学ヘッドなど脆弱なメカ部を持つMDデッキは既にメモリー・プレーヤ:ipod=mp3音楽プレーヤに席巻されて過去の製品となっています。

 \1000〜\2000程度の安価なICメモリミュージック・プレーヤは、6千円〜4万円の正規製品に比べると、それぞれ投げ売りの理由となる欠陥があって、外部メモリーが外れて落としやすいとか、曲名を誤動作で表示できないとか、中途半端な容量の電池が固定組込で演奏途中で止まるのに充電中は動作不能だとか、繰り返し演奏・プログラム演奏ができないとか、ヒット商品企画「ipod shuffle」をもじったそっくりの外観で外付きメモリー化しただけの「music chample」made in chaina とか(右上写真)、何という仕様で開発したのか!の製品ばかりですが、正常に使えれば差し支えありません。
 chample:チャンプルというのは、沖縄方言で「まぜこぜ」の意味。ゴーヤ・チャンプル。シャッフルはカードを均等に混ぜること。made in chinaにはなっていますが、どうやらパクリの企画は日本人。40年ほど前には、日本製では定評有る東京I社(公知だし時効だから実名でも良いんですが一応I社)のシンクロスコープが故障すると秋葉原へ行って米テクトロニクス製エントリーモデルのシンクロスコープ回路図と部品を買ってきて修理するのがお定まりでしたが、今、中国がこの昔日のコピー路線をなぞっています。

 1音声ファイルが数MBですからメモリー容量は64MB以上あれば十分で、今、安価に出回っているのは512MB〜8GBくらいですから最も小容量で足ります。記録容量が大きいと全部演奏を終えるまでに電池が切れて停まります。
 普段はメモリードライヴとして使えるし、忘年会の出し物を覚えるのにも………(w。事故注意

[参考資料]

ハンドマイク取扱カード (版下原稿)
車載拡声器の取扱 (版下原稿)
車載拡声器整備記録
HANDAI社資料
2009/05/07 01:55
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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