[7]テープ→メモリー・プレーヤーへ転換
2017/09/25 水島 哲生
画像や音声データの配布に従前はVTRとカセット・テープを用いていたが、デジタル機器の普及・世代交代と共に、まずはリーマン・ショック解雇時の神奈川県工業地帯で神奈川県労連の現場工場門前での宣伝ビラ代わりのDVD配布で、コピー機設計製作者の県央地区委員会を通じて一挙に全国的にDVD化され、次いで、メモリー・プレーヤー化が射程だったが、現場での運営を含めて考えると、なかなか適切なモノが無かったところ、テープ・プレーヤーが寿命となって更新が迫られ、記録データが標準型(mp3、wav)で、汎用妨害の囲い込み措置をしていないため、比較的使い易いICレコーダーのプレーヤー・モードの利用を決定した。
手頃な操作性のものが有れば車上用はプレーヤーで可。安価なモノも有ったが、使い勝手で重大欠陥があって、たとえば充電必須なのにその間数時間は動作できないとか、操作画面が無い、小さすぎる、ワンタッチ操作ではない、メモリーが飛び出しやすいなどとか、あるいはユーザーの自社囲い込みや著作権販売管理のため、特殊プラグを使って他の機器との接続を妨害するとか、自社独自フォーマットで汎用使用を妨げているとかの障害があって、メモリープレーヤーの原理的な良さは分かっていても、実務上で切替に踏ん切りが付かなかったものである。
汎用の機器は、誰でも使える操作性でないと宣伝カーの事実上の運用制限になってしまう。
- §1.
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メモリー・カード・リーダー & USBハブ(ボイスレコーダ本体取付用)
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- §2.車載拡声器に、操作性が良く安価なメモリー・プレーヤーを繋ぐ。レベル設定:
LINE入力の有るアンプは、そこにイヤフォーン出力を繋ぐ。
マイク入力へは、自作の−20dB〜−30dBのアッテネータ・ケーブルで接続。
負荷抵抗入りケーブルの純正品KA333が在り、使用可否を検討。
使用困難であればアッテネータ・ケーブルを自作。
- §3.購入時&初期化
- 3.1 蓄電池:ニッケル水素電池の充電(V-863等充電式のみ)
メモリーレコーダー5台全部を充電(約4時間余:準備作業用)
常時運行中は、乾電池動作で使い捨てる∵充電時間4時間が取れない。
- 3.2 SDメモリーの初期化 :(全8枚):各機種毎に
レコーダー本体によって初期化を行うこと.∵転送copy先から排除され動作できない。
。
∵メーカー毎に記録ホルダー(ディレクトリー)の指定が異なり、違うと不動作。
ICレコーダーにmicro SDメモリー・カードを装着して
「micro SDメモリーの初期化」操作を行う。
間違えて本体メモリーを初期化しないこと。
- 3.3 データ形式指定:「.mp3」する。
PCM「.wav」では不動作機種在。
&専用サポートソフトはデータ形式変換機能在り。
- 3.4 起動時設定:「music」として「決定」
- 3.5 電池モード設定:アルカリ乾電池←→ニッケル水素蓄電池(V-863等充電式のみ)
- §4.宣伝カー用初期化
- 4.1 ICレコーダの使用メモリー設定
「micro SD」に切り替える(起動時に聞いてくる)
- 4.2 音声ファイル取扱用純正ソフトの組込
ライブラリーを構成、詳細はソフト入手後
- §5.源音声データファイル作成
- 5.1 源用としたメモリー・レコーダーにスピーチを吹き込む(2〜3種)
または、テープ出力からメモリー・レコーダーに吹き込む。(KA333利用可)
@内部メモリー使用での吹き込み可:(RECORDERホルダー内に記録)
録音レベル、音質、指向性などを事前設定
- 5.2 加工&コピーにパソコン転送:USB直結+USBハブ
(内部メモリー、メモリーカードの記録は独立同構造を切換使用。PCからでは両方見える)
ファイルの長さ、無音時間などを音声編集ソフトで調整(省略可)
Olympusメモリー・レコーダー専用補助ソフト(Sonority Plus)を使った場合。
(Olympus独自フォーマットを施したメモリーを介して、他社用メモリー・カード、PCなど他にコピー可能)
- 専用編集ソフトの組込:シリアル番号必要!
- 録音済みのICレコーダーをPCに繋ぐ。(自動的に電源ON)
USB接続ケーブル(Olympus KP19 or USBハブ)
- 専用編集ソフト起動
- 加工する音声データの読み込み:
● 音声データの「ダウンロード」(=読み込み)。ホルダーAが主(〜E)
音声レコーダ :\RECORDER\HOLDER_A(〜_E) ・・・・・・ (自機記録ホルダー)
音声外部データ:\MUSIC (+3層程度まで任意)
● 波形編集:音源を一通り聞いてみて
- 雑音削除1:衝撃音、雑音等の削除:削除範囲を決めて「削除」。
ドラッグ操作により範囲指定。
←拡大、縮小→で、加計領域で削除可能。
マイクを置く音、咳き込みなど、一判別できるものは削除可能。
- 雑音削除2、音声強調:=ソフトに修正ボタンあり
- 必要数、繰り返しコピー。リピート・ボタンの無い機種で、宣伝カー流しをする場合、演説データが終わる毎に繰り返し起動操作が必要で、面倒で運転中は危険。
∴最低1時間程度の繰り返しデータを作成する。
- 合成データの記録:同名で記録すると末尾に「−1」が付される。
- 各データに日付・演目など「注釈コメント」を記入する
- 各メモリー・レコーダー/メモリーへへ転写コピー
Olympusメモリーレコーダーでフォーマットしたメモリーのみにコピー可能
(転送対象Olympusフォーマット・メモリーは1基のみ装着で作業する。
複数挿すのは厳禁)
- 5.3 供給用メモリーにコピー
直で使う音声データのみをコピー。誤選択回避に、毎回専用データとす。
(メモリーカード直:カードリーダー or 直接接続:レコーダー直差)
メーカー毎に記録ホルダー(ディレクトリー)の指定が異なり、違うと不動作。
他社フォーマットのメモリーへのコピーは、一旦Olumpusフォーマット・メモリーに書き出して、そこからコピーすること。
メモリー転送操作である「アプロード」「ダウンロード」は、Olympusuフォーマットのメモリーにのみ可能。
作成元の音源データ・ホルダーのデータを、配布先の外部音源データ・ホルダーにコピーする。
(DP301で作成の音声データを、UNI-PEXレコーダーで再生するにはSDカードの「¥」ルートへコピーする必要がある)
- Olympus:(現行機種。micro SDHC)
音声レコーダ :\RECORDER\HOLDER_A(〜_E) ・・・・・・ (自機記録ホルダー)
音声外部データ:\MUSIC (+3層程度まで任意)
- Olympus:(旧機種:DP301型等。SDメモリーのみ使用)
音声外部データ:\IMPORT
音声レコーダー:¥??????
- UNI−PEX ICレコーダー
¥ のみ。ホルダーは認識できず(SDメモリーのみ使用)
- §6 音声データ・メディアの配布・装填
- 6.1 パソコンからICレコーダー直へのデータコピー渡しであれば無問題。
micro SD渡しでは、小さすぎて、挿入不足などの誤操作が起こりやすく、それによりICレコーダーのメモリー選択が自動的に内部メモリーに戻って、以降、そのままでは動作できなくなってしまう。メモリー選択など事前の操作説明必要。
事前の机上作業でメモリー交換に慣れていた方が良い。
- 6.2 ICレコーダーのマイクロフォン代用・スピーチ記録
録音ボタンを押してスピーチすれば、それを記録しながら、拡声器アンプが動作する。
拡声器の出力を記録することも可能だが、宣伝カーでは音が悪いので、拡声器にLINE出力やTAPE出力があれば、そこから信号を採りたい。あるいは−30dB前後のアッテネータを介してマイク入力から録音する。
日常検討用とか著名弁士などでは採っておきたいことも多々ある。
以上、思いつくままに運営・操作上の留意点をメモしたが、日常使用のマニュアルとして完成させたく、助言乞う!
Mail to: mizushima00@yahoo.co.jp
【参考】
テープ代わりにメモリー・プレーヤー活用実験2009/05/07 01:55記
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