2003年大検数学解答
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Last update: 2005/10/10
(05/07/07作成)
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[1]1.右の図は、頂点の座標が(2,3)で、点(0,−1)を通る
2次関数のグラフである。グラフがこの様になる2次関数はどれか、その番号を選んで[ア]に解答せよ。 (注:図は、上に凸)
(1).y=−(x+2)
2+3
(2).y= (x+2)
2+3
(3).y=−(x−2)
2+3
(4).y= (x−2)
2+3
[解]:上に凸なら2次の係数は負。頂点のx座標が2なら(x−2)=0。
この2条件を満たす式は(3)=[ア]のみ。
確認:y(0)=−(−2)
2+3=−1。
すなわち(0,−1)で題意の点に一致する。
[1]2.二次関数 y=(x−2)
2−1 のグラフは、二次関数 y=x
2のグラフをどのように
平行移動したものか、次の(1)〜(4)のうち正しい番号[イ]を選べ。
(1).x軸方向に 2,y軸方向に 1だけ平行移動したグラフ
(2).x軸方向に 2,y軸方向に−1だけ平行移動したグラフ
(3).x軸方向に−2,y軸方向に 1だけ平行移動したグラフ
(4).x軸方向に−2,y軸方向に−1だけ平行移動したグラフ
[解]:両式の2次の係数が+1なので頂点座標だけに着目すれば良いから、座標を基準
に取れば、(0,0)→(2,−1)へ移動した訳だから(2)だけが一致
[1]3.二次関数 y=x
2−4x+2 は、x=[ウ]のときに最小値[エオ]を取る。
[解]:2次の係数が正だから下に凸で最小値、
対照軸のx座標=−B/2A=−(−4)/2=2=[ウ]、
y(2)=2
2−4×2+2=−2=[エオ]
[1]4.二次関数 y=x
2−x−3 のグラフとx軸との共有点のx座標は
x=([カ]±√[キク])/[ケ] である。
[解]:x軸はy=0だから、x={1±√(1+4×3)}/2=(1±√13)/2
[1]5.二次関数 y=x
2−2x+3 のグラフとx軸との共有点の個数について正しく述べている項目番号は[コ]。
(1).共有点の個数は2個である。
(2).共有点の個数は1個である。
(3).共有点はない。
[解]:判別式の値D=B
2−4AC=2
2−4・1・3=−8
従って解は存在しない(3)=[コ]が正しい
[1]6.右の図は二次関数 y=x
2−4 のグラフである。
二次不等式 x
2−4>0 の解を表す説明の番号は(1)〜(4)のどれか。
(1).x>−2
(2).−2<x<2
(3).x>−4
(4).x<−2、2<x
[解]:yの値が正(>0)の範囲を求めることだから、2次項の係数が正なので下に凸、因数分解して y=(y+2)・(y−2)=0がx軸との交点。頂点は負側なので、正側はx軸との交点より外側になる。だから(4)=[サ]
三角比表(問題[2]用)
角度 | | 正弦 sin
| 余弦 cos | 正接 tan
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---|
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29° | 0.4848 | 0.8746 | 0.5543
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---|
30° | 0.5000 | 0.8660 | 0.5774
|
---|
31° | 0.5150 | 0.8572 | 0.6009
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---|
32° | 0.5299 | 0.8480 | 0.6249
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---|
33° | 0.5446 | 0.8387 | 0.6494
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---|
[2]1.ある階段の
傾斜角を求めるために各段の高さと奥行きを測ったところ、すべての段について、高さは18cm、奥行きは30cmであった。
この階段の傾斜角の大きさの番号[ア]は次の(1)〜(4)のどれか。
(1).29°以上30°未満
(2).30°以上31°未満
(3).31°以上32°未満
(4).32°以上33°未満
[解]:tanθ=18/30=3/5=0.6 表より31°弱であることが判る。
これを含む解答番号は(2)=[ア]
[2]2.sin 147°の値は(1)〜(4)のうちどれか。番号で[イ]に答えよ。
(1). 0.5446
(2).−0.5446
(3). 0.8387
(4).−0.8387
[解]:sin 147°=sin(180°−147°)=sin 33°≒0.5446=(1):[イ]
[3]1.tan 150°の値は(1)〜(4)のうちどれか。番号で[ア]に答えよ。
(1). √3
(2).−√3
(3). 1/√3
(4).−1/√3
[解]:tan 150°=−tan(180°−150°)=−tan 30°=−1/√3=(4)[ア]
[3]2. 0°<∠A<180°でcosA=−3/5のとき、
sinAの値は[イ]/[ウ]である。
[解]:cosA=−3/5だから∠Aは第2象限の角で、x軸投影が負。
このsinAはy軸対照のcosA'=3/5と同じだから、
三平方の定理(ピタゴラス数3:4:5)により
sinA=4/5=[イ]/[ウ]である。
[3]3.右図の三角形ABCにおいて、
AB=3cm、AC=5cm、∠A=60°である。
このときBCの長さは√(エオ) である。
[解]:第2余弦定理より
BC
2=5
2+3
2−2・5・3・cos60°
=25+9−30×1/2=19
∴BC=√19=√(エオ)
[3]4.下図の三角形ABCにおいて、
BC=√2cm、∠A=30°、∠B=45°であるとき
ACの長さは[カ]cmである。(但しBCの対角は∠A)
[解]:正弦定理により
√2/sin30°=AC/sin45° になるから
AC=√2/sin30°×sin45°=√2/(1/2)・(1/√2)
=2=[カ]cm
[4]1.ある都市で家電販売店100店を対照に、
A社とB社の製品を販売している店の数を調べたところ、次のようであった。
A社の製品を販売している店 70店
B社の製品を販売している店 60店
両社の製品を販売している店 40店
A社の製品を販売している店の集合をA
B社の製品を販売している店の集合をBとするとき
両社の製品を販売している店の集合A∪Bに含まれる店数は全部で[アイ]店である
[解]:重複する店数が40店だから、A∪B=70+60−40=90店=[アイ]店
[4]2.下図のように同じ長机を1列に並べてそのまわりに椅子を置く。
(各机の両側に2脚+2脚に加え、列の両端に1脚ずつ配置)
長机1脚:椅子6脚
長机2脚:椅子10脚
長机3脚:椅子14脚
長机10脚のとき椅子[ウエ]脚必要。
[解]:机を1脚増やす毎に椅子は4脚増え、机1脚時に椅子6脚だから
机10脚での椅子の数[ウエ]=(10-1)×4+6=42脚
[5]1.6種類のパンと、5種類の飲み物がある。
その中からそれぞれ1種類ずつ選ぶとき、その選び方は全部で[アイ]通りある。
[解]:パンと飲み物の選択は独立だから、組合せ数としては6×5=30通り=[アイ]
[5]2.異なる6冊の本をAさん、Bさん、Cさんの3人にそれぞれ2冊ずつ分けるとき、その分け方は全部で[ウエ]通りである。
[解]:Aさんの配布=
6C
2=6・5/2=15通り
Bさんの配布=
4C
2=4・3/2=6通り
Cさんの配布=
2C
2=
nC
n=1
合計では15×6×1=90通り=[ウエ]
[5]3.下図のように6人が円形テーブルのまわりの椅子に着席するとき、
その並び方は全部で[オカキ]通りある。
[解]:椅子が特定されるのか(玉座方式)、それとも相互の並び順で椅子は特定されないのかで違うが、まずは固定される場合は
非重複順列で
6P
6=6×5×4×3×2×1=720通り
位置を問わなければ位置ずれ6通りだから、720/6=120通り。
どちらかを決めかねるが、敢えて「円卓」を言うからには、位置を問わない意の可能性が高いので、[オカキ]=120通りを解答とする。
[6]1.10本のくじの中に当たりくじが5本ある。同時に2本くじを引いて共に当たる確率は[ア]/[イ]である。
[解]:同時に引いても、片方が当たりだともう一方の確率に影響するから
2本当たる確率は、(5/10)・(4/9)=2/9=[ア]/[イ]
(独立事象なら(1/2)2=1/4になる訳だが、)
[6]2.大小2個のサイコロを同時に1回投げる時、
少なくとも1個は偶数の目が出る確率は[ウ]/[エ]である
[解]:2個とも奇数の目の場合以外は偶数の目が出ているから、
偶数の目が出る確率は1から全奇数を引けばよい。
即ち、1−(1/2)・(1/2)=3/4=[ウ]/[エ]
[別解]:組合せは、1.偶偶、偶奇、奇偶、奇奇の4通りで、
このうち題意の組合せは3通りだから、確率=3/4=[ウ]/[エ]
[6]3.袋の中に5個の球が入っていて、
そのうち2個には5,残り3個には10と書かれている。
ここから1個取り出すときに球に書かれた数値の期待値は[オ]である。
[解]:5種の内、5が出るのが2種、10が出るのが3種だから、その平均は
期待値={2×5+3×10}/(2+3)=40/5=8=[オ]